新宿ブレストセンター クサマクリニック 新宿区,新宿,東京都 専門医による検診・診断・治療が受けられる乳がんに対する総合クリニック

切らない乳がん 症例

腫瘍消失例

患者さんは40歳の女性でがん専門病院にて早期乳がんの診断を受けました。乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検を予定されておりましたが、より変形の少ない方法を…という希望でセカンドオピニオンのため当院に来院されました。説明後、ラジオ波治療を希望されたため、針生検をおこないました。乳管内進展のない1.5x1.0cmの硬がんでした(図左)。1週間後、ラジオ波を行いました。挙児を希望されるため、放射線・ホルモン療法は経過をみることとしました。約3ヵ月後の超音波が右の写真です。腫瘍は完全に消失していました。このような患者さんも、いらっしゃいます。…ただし、稀だと思ってください。
 

通常効果例

患者さんは32歳の女性です。3ヶ月前にしこりに気づき当院受診。当日の細胞診にて乳がんと診断され、同日に針生検。2.1cmの乳頭腺管がん(+硬がん)でした(図左)。初診から2週間でラジオ波治療を行いました。術後照射+ノルバデックスの服用を経て3ヵ月後の超音波の状態が右です。焼却により形は崩れはじめ内部に白い部分が目立ちます。このような経過をとり、ゆっくりと無くなっていくのが通常のパターンなのです。
 

術前化学療法著効例

(図1:治療前)   (図2:抗がん剤治療後)


(図3:抗がん剤治療後のMRI画像)

患者さんは50歳の女性です。初診前日にしこりに気づき当院を受診されました。当日の細胞診で乳がんと診断、2.2cmのステージIIでした。しかし、リンパ節から転移が見つかったため、術前の抗がん剤治療となりました(図1)。約3ヶ月、4回の抗がん剤終了後、腫瘍は消失し超音波では見つかりません(図2)。しかし、MRI(図3)ではわずかに造影される所見が見られました。針生検では陰性でした。そこで、念のために同部位に対してラジオ波治療を行いました。乳房の変形はまったく起こっていません。せっかくがんが消えたのに、手術をしてはもったいない気がしますよね…。この他、ラジオ波治療は乳房温存手術後(+照射)に再発した、広範な乳管内進展がある・・・といった乳房切除を余儀なくされる症例に対しても適応が検討されています。興味をもたれた方は、なにより一度相談してみてください。

 

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